最新!商品コンセプトの作り方
「商品コンセプトの作り方を教えてほしい」
「商品コンセプトって、どんな手順で作ればよいの?そもそも手順ってあるの?」
「どんなフォーマットで作ればよいの?」
・・・などの問い合わせを沢山いただきます。
商品コンセプトの開発法には、手順化された方法があります。
私の師、梅澤伸嘉が、1969年に当時同志社大学教授だった小嶋外弘先生の指導を受けながら開発した、「キーニーズ法」です。
世界で初めてシステマティックに商品コンセプトを作る手法として発表されました。
昨今、「キーニーズ法って古いよね」等と言われたりすることもあります。
確かに、今から50年以上前に作られた手法なので、古いといえば古いです。
でもその後、何度も何度も改良が重ねられ、今では沢山のバリエーションができています。
昔は、一泊二日の合宿を2回繰り返して商品コンセプトを作り出す方法で、合計4日間かけて一つの商品コンセプトを仕上げていきました。
合宿ということで、一泊目は作業が深夜に及ぶこともよくありました。でも、モットーは「楽しく熱心に!」ですので、ハードでしたが楽しいワークでした。
私も何度も合宿に参加して、方法を習得していきました。
やがて、時代の流れで合宿があまり歓迎されなくなっていきました。
今や「働き方改革」ということが叫ばれ、ますます合宿が行われにくくなっています。
それに従い、もっと早く商品コンセプトを作ることができないか、という要望も強まり、より効率良く作成する方法に進化していきました。と共に、ユニークでかつ、より一層成功確率の高い商品コンセプトを作れる方法になっていったのです。
マーケティングコンセプトハウスでは、現在次の3つのアプローチで商品コンセプトを作る手法が完成しています。
1.ニーズアプローチ
2.シーズアプローチ
3.世界観アプローチ
ニーズアプローチは、最も基本的な方法です。
ニーズというと、機能的なニーズを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、例えば食品でいえば、次の3つのニーズにバランス良く応えていくことが重要です。
(1)味覚的ニーズ
(2)機能的ニーズ
(3)情緒的ニーズ
味覚的ニーズとは、主に美味しいものを求めるニーズです。
機能的ニーズとは、健康、美容、利便性などを求めるニーズです。
情緒的ニーズとは、心地良い気分、普段得られない幸せな気持ちなどを求めるニーズです。
かなり以前にキーニーズ法を体験した方から、
「キーニーズ法って『飲めば飲むほど頭が良くなるビール』みたいな面白いアイデアを生み出す方法でしょ?」
等と言われたことがあります。
そうではありません。
成功する商品コンセプトを開発する方法なのです。
シーズアプローチというのは、企業が保有する技術、製法、素材、原料などを出発点として、お客様のニーズと合致させる方法です。
研究所などで生かされずに眠っている技術的シーズを活用して、成功する商品コンセプトを作る手法です。
世界観アプローチというのは、情緒的な世界観を出発点とする方法です。
ターゲットとなるお客様を主人公にして(ペルソナ化して)物語を作り、その人がどのような商品に出会ったり、使ったりすると、情緒的ニーズを充たすことができるのか、というような検討を重ねて商品コンセプトを開発します。
機能や品質だけでは十分に独自性を発揮できない場合や、心の充足を意図した商品を作る場合に、大きな効果を上げることができます。
まずは、最も基本的なニーズアプローチによる手順を習得することをお勧めします。
近いうちにこのメルマガでも、ニーズアプローチによる商品コンセプト開発の手順をお伝えします。
ニーズからどのようにして斬新なアイデアを生み出していくか、などについてもシステマティックな方法があるので、ご紹介したいと思います。
早く知りたい方は、お問い合わせください。
私たちマーケティングコンセプトハウスのセミナーでも、2日間で演習を通して商品コンセプトを開発する方法をお教えしています。
新しいユニークな商品の開発がとても難しい今、この方法を使って、ヒット商品、成功商品を作ってみませんか?